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保険治療で行う歯のクリーニング

保険治療で行う歯のクリーニング
医療法人社団ハーツデンタルクリニック 院長(歯科医師、歯学博士)監修
監修者 歯科医師 永橋克史 ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前
監修者 歯学博士 高田耕司 日本歯科麻酔学会認定医、歯学博士。麻酔での無痛治療を得意としている。
ハーツデンタルクリニック八千代中央駅前
監修者 歯学博士 加瀬武士 ハーツデンタルクリニック谷塚駅前の院長。日本大学歯学部歯学科卒業。補綴学を専門分野としている。
ハーツデンタルクリニック谷塚駅前

多くの学校や職場などでは、年に一回、健康診断が行われているかと思います。身長や体重だけでなく、血圧や尿の状態、それから胸部X線によって、肺や心臓に異常がないかを調べていきます。

ただ、こうした健康診断には、基本的に口腔関連の項目は含まれていません。そこでお勧めしたいのが、歯の定期検診です。数ヵ月に一度、歯科で定期検診を受けることで、口腔内の異常を早期に発見することができるからです。

その際、歯のクリーニングも併せて行ってもらうと、さらに虫歯予防や歯周病予防にも役立ちます。
ここではそんな歯のクリニーニングについて、保険適用の有無や処置の種類などを詳しく解説します。

1. 歯のホワイトニングとの違いってなに?

保険治療で行う歯のクリーニング歯のクリーニングと聞くと、ホワイトニング処置を思い浮かべる人がいるかもしれませんが、これらは全く別物です。

歯のクリーニングはあくまで歯面の汚れを落とす処置ですので、歯を白くすることを第一の目標に置いているわけではありません。

もちろん、色々な方法を使って歯をクリーニングしていくことで、歯本来の白さを取り戻すことができ、結果的に歯が白くなることはあります。

一方、ホワイトニングというのは、歯を白くすることを第一の目標に置いた歯科処置で、過酸化水素や歯科用レーザーなど、特殊な薬剤や器材を使用しますので、処置自体も大きく異なることを知っておいてください。

2. 歯のクリーニングの種類

歯のクリーニングは、主にPMTCとスケーリングに分けられます。

2-1. 機械のブラシで歯面を磨くPMTC

保険治療で行う歯のクリーニングPMTCとは、「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略語で、日本語に訳すと「専門家による歯の機械的清掃」と表現できます。

つまり、歯科医師や歯科衛生士がクリーニング専用の器具を使って、歯の掃除を行うことをPMTCと呼んでいるのです。

具体的には、チェアに設置されている電動式のブラシで、歯の表面を綺麗に磨いていきます。このブラシは、市販されている電動ブラシとは比較にならないほど、歯面の汚れが落ちますので、クリーニング効果は非常に高いです。

また、施術するのが歯科医師や歯科衛生士といった歯の専門家ですので、歯の隅々まで綺麗に汚れを落としてくれます。

2-2. 歯石を除去するスケーリング

保険治療で行う歯のクリーニングスケーリングとは、歯の表面に付着した歯石を落とす歯科処置で、スケーラーという器具を使用します。

スケーラーには、手用スケーラーと超音波スケーラーの2種類があり、必要に応じてこの2つを使い分けていきます。

例えば、口腔内に露出している歯の部分であれば、手用スケーラーでも超音波スケーラーでも歯石を取ることが可能ですので、この場合はどちらかというと、超音波スケーラーを使った方が効率的といえます。

一方、口腔内に露出していない部分、つまり歯茎の中に埋まっている歯根の部分については、超音波スケーラーは使いにくいです。そのため、歯根に付着した歯石は、手用スケーラーで丁寧に除去していくこととなります。

ちなみに歯石は、歯周病の原因となるだけでなく、歯の着色の原因にもなりますので、クリーニングによって除去することは、病気の予防と審美性の回復という2つの点で有益といえます。

3. 虫歯予防のフッ素を塗布して終了

保険治療で行う歯のクリーニングPMTCとスケーリングが終わったら、最後は虫歯予防のフッ化物塗布です。
フッ素が配合された薬剤を歯面に塗ることで、歯を強くし、虫歯になりにくくします。

フッ素によって歯質が強化されると、歯垢や歯石も付着しにくくなるため、歯を綺麗な状態に保ちやすくなるというメリットもあります。

4. 歯のクリーニングは保険適用されるのか

ここまで解説してきた歯のクリーニングについては、基本的に保険が適用されます。つまり、3割負担ですみますので、実際に支払う金額は2~3千円とお考えください。

5. まとめ

歯のクリーニングは、単なる歯のお掃除ではありません。歯垢や歯石というのは、虫歯や歯周病の原因となるだけでなく、着色によって見た目を悪くしたり、口臭の原因となったりしますので、それらを除去することは非常に有意義なオーラルケアといえるのです。

ですから、3~6ヶ月に1回は、歯科医院に行き、定期健診と歯のクリーニングを受けることをお勧めします。

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