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唾液腺マッサージとは?効果や方法を解説

唾液腺マッサージとは?効果や方法を解説
医療法人社団ハーツデンタルクリニック 院長(歯科医師、歯学博士)監修
監修者 歯科医師 永橋克史 ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前
監修者 歯学博士 高田耕司 日本歯科麻酔学会認定医、歯学博士。麻酔での無痛治療を得意としている。
ハーツデンタルクリニック八千代中央駅前
監修者 歯学博士 加瀬武士 ハーツデンタルクリニック谷塚駅前の院長。日本大学歯学部歯学科卒業。補綴学を専門分野としている。
ハーツデンタルクリニック谷塚駅前
唾液が、お口の健康と密接に関連していることをご存知でしょうか?「口臭が気になる」「すぐに虫歯になってしまう」「口内炎ができやすい」。そうした症状に悩まされている方は、唾液腺の働きが衰えているのかもしれません。

 

今回は、唾液の分泌に深く関係する唾液腺を活性化させるための「唾液腺マッサージ」について詳しく解説します。

 

唾液腺マッサージとは

 

唾液腺マッサージとは、文字通り「唾液腺」と呼ばれる唾液を分泌する器官をマッサージすることです。私たちのお口の周りには、「耳下腺(じかせん)」「顎下腺(がっかせん)」「舌下腺(ぜっかせん)」という3つの大きな唾液腺が存在しており、毎日たくさんの量の唾液を分泌しています。

 

これらを適切な方法でマッサージすることで、正常な量の唾液が出るようになります。

 

唾液腺マッサージが必要な理由は?

 

どうして唾液腺マッサージが必要になるのでしょうか。代表的な理由について説明します。

 

高齢になればなるほど必要

 

残念ながら唾液の分泌量は、加齢に伴い減少していきます。これは、唾液腺が加齢によって委縮していくからです。どのような臓器・器官もそうですが、やはり年齢を重ねるごとにその機能が低下していってしまいます。

 

したがって高齢になればなるほど、唾液腺マッサージが必要になります。もちろん、体質としてドライマウスがあるケースも珍しくないため、若い人でも唾液腺マッサージが必要となる場合は多くあります。

 

薬剤の影響などで唾液量が減る場合

 

唾液の分泌量の低下は、加齢によるものだけではありません。たとえば、薬剤の影響によって口腔乾燥に悩まされている方も比較的多くいらっしゃいます。尿をたくさん出させる利尿薬や、血圧を下げる降圧薬、眠りを促進する睡眠薬などを日常的に服用している場合は、唾液の分泌量が低下しがちなので要注意です。

 

そのほか、糖尿病や甲状腺の病気、シェーグレン症候群という膠原病を患っている人も口腔乾燥になる傾向があります。いずれにしても唾液腺マッサージによって、それらの症状を緩和させることが可能です。

 

唾液腺マッサージの効果は?

 

唾液腺マッサージによって唾液が分泌されると、さまざまな効果を得られます。ここでは、得られる効果について解説します。

 

口臭予防

 

唾液には、お口の中の汚れを洗い流す「自浄作用」が期待できます。唾液によってニオイの物質を作り出す細菌のエサがなくなるので、口臭も自ずと弱くなります。最近、食べかすがお口の中に残るようになったという方は、もしかしたら唾液の分泌量が低下しているのかもしれません。

 

虫歯・歯周病リスクの低下

 

唾液には、細菌の活動を抑える「抗菌作用」や細菌を殺す「殺菌作用」も期待できます。

 

お口の病気の主な原因である虫歯菌や歯周病菌の活動も抑えられ、これらの病気の予防にも寄与します。殺菌剤のような強い作用はありませんが、お口の中が常に唾液で満たされているだけでも、細菌は活動しにくくなります。

 

歯の再石灰化作用の促進

 

唾液の中には、歯を修復する物質である「リン」や「カルシウム」が含まれています。「リン」や「カルシウム」は、歯を構成する主な物質であり、歯の表面にできた傷を治す上で役立ちます。

 

口腔乾燥による痛みが和らぐ

 

お口の中が乾燥する「ドライマウス」は、口臭が強くなるだけでなく、粘膜の痛みも伴う辛いものです。唾液腺マッサージによって唾液の分泌量が増えれば、そうした不快症状の改善にもつながります。

 

お口周りの筋肉が使いやすくなる

 

お口の中が乾燥していると、しゃべる、食べる、飲み込むといった行為が辛く感じられることがあります。お口を動かすごとに、痛みなどの不快症状が現れるからです。しかし、不快感があって、お口をあまり動かさなくなると、お口周りの筋肉が低下していってしまいます。

 

唾液腺マッサージをすると、お口の中が唾液で満たされてしゃべる、食べる、飲み込むといった行為が楽になると同時に、お口周りの血行も良くなるので筋肉も動かしやすくなります。

 

お口の健康維持・増進

 

唾液腺の機能が低下して唾液の量が減ると、お口の中の細菌が異常に繁殖して口臭が強くなるほか、口内炎ができる場合もあります。また、唾液の分泌量が減少して口腔乾燥の症状が強まると、舌がヒリヒリしてきて食事も十分に摂れなくなります。つまり、口腔内が唾液で満たされ、湿度100%の状態が保たれていることは、お口の健康を維持する上で必須ともいえるのです。

 

唾液腺マッサージによって唾液が分泌されれば、お口の健康維持・増進に大いに役立ちます。

 

唾液腺マッサージの方法

 

唾液腺マッサージは、部位によって方法が異なります。以下に唾液腺マッサージの3つの方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

耳下腺マッサージ

 

耳下腺は、耳の下にある唾液腺です。大唾液腺と呼ばれる3つの唾液腺の中で最も大きいのですが、全体に占める唾液の分泌量は30%程度です。耳下腺をマッサージするには、人差し指から小指までの4本、つまり親指以外の指を頬に当てて、上の奥歯周辺を後方から前方へと動かします。

 

10回程度を数回繰り返して行うことで、適切な効果が得られます。

 

顎下腺マッサージ

 

顎下腺は、顎の下にある唾液腺です。最も多くの唾液を分泌してくれる唾液腺で、その量は全体の60%程度にのぼります。顎下腺をマッサージするには、親指を顎の骨の内側のやわらかい部分に当てて、耳の下から顎の下の範囲を5か所程度、軽く押します。

 

それぞれの部位を5回ずつ押すことで、適切なマッサージ効果が得られます。

 

舌下腺マッサージ

 

舌下腺は、舌の下に存在する唾液腺です。舌下腺が担う唾液の分泌量は、全体の5~10%程度です。舌下腺マッサージでも使用するのは親指です。両手の親指をそろえて、顎の真下から舌を押し上げるようにマッサージします。舌下腺マッサージは、舌がある位置をイメージしながら行いましょう。

 

この動作を10回ほど繰り返すことで、適切なマッサージ効果が得られます。

 

まとめ

 

唾液腺マッサージは、いつでも、どこでも、手軽に行えます。時間もそれほどかかりませんので、毎日継続することも難しくありません。前述したように、唾液の分泌量は加齢とともに低下していき、口腔乾燥を引き起こします。

 

その結果、さまざまなお口のトラブルを誘発するので、唾液腺マッサージによってその分泌量を適正にコントロールすることが大切です。ただし、誤った方法でマッサージをすると、かえって体に悪い影響が及ぶ場合もありますので、自信のない方は歯医者さんやホワイトニングサロンのスタッフに相談しながら行うとよいでしょう。

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