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歯の消しゴムは効果ある?ホワイトニングとの違いは?

歯の消しゴムは効果ある?ホワイトニングとの違いは?
医療法人社団ハーツデンタルクリニック 院長(歯科医師、歯学博士)監修
監修者 歯科医師 永橋克史 ハーツデンタルクリニック西白井駅前の院長。城西歯科大学(現 明海大学)卒業。仕事でうれしい時は思うような治療ができ、患者様に喜ばれ、お礼を言われたとき。
ハーツデンタルクリニック西白井駅前
監修者 歯学博士 高田耕司 日本歯科麻酔学会認定医、歯学博士。麻酔での無痛治療を得意としている。
ハーツデンタルクリニック八千代中央駅前
監修者 歯学博士 加瀬武士 ハーツデンタルクリニック谷塚駅前の院長。日本大学歯学部歯学科卒業。補綴学を専門分野としている。
ハーツデンタルクリニック谷塚駅前
歯の黄ばみをホワイトニングで改善したいけれど、お金や時間はあまりかけられない。そんな人の中には「歯の消しゴム」を検討している方も多くいます。名前からイメージする限り、とても簡単に歯の黄ばみを改善できそうなので、すぐにでも「試してみよう」と考える方もいらっしゃることでしょう。ここでは、そんな歯の消しゴムの特徴、メリットやデメリット、一般的なホワイトニングとの違いについてわかりやすく解説します。

 

そもそも歯の消しゴムとは?

 

歯の消しゴムの特徴

歯の消しゴムは、少し特殊なホワイトニンググッズです。その名の通り文房具の「消しゴム」のような方法で使用します。具体的には、歯の表面の黄ばみが気になる部分に消しゴムの先端を当て、こすることで汚れを取り除きます。取り扱いがとても簡単なので、いつでも、どんな場所にいても、気軽に歯の汚れを取って白くできるのが最大の魅力といえます。

 

歯の消しゴムの値段

歯の消しゴムは、インターネットで手軽に購入できます。値段は製品によって異なりますが、500円~1,500円程度が相場となっています。歯を白くするグッズとしては、かなり安い部類に入るでしょう。

 

歯の消しゴムの効果・持続期間

歯の消しゴムは、手軽に歯の汚れを除去できるグッズではあるものの、歯を白くする効果はそれほど期待できません。基本的に、ホワイトニングサロンや歯科医院で行っているホワイトニングよりも、かなり効果が低いです。また、歯の消しゴムによる効果は、短かければ数日、長くても数週間程度しか持続しません。かなり個人差もありますのでご注意ください。

 

歯の消しゴムのメリット

歯の消しゴムには、以下に挙げるようなメリットがあります。

◎手軽かつ安価にステインを落とせる
歯の消しゴムの最大のメリットは、「手軽で安価」に歯の黄ばみ・ステインを落とせる点です。とにかく安く、手軽に歯の汚れを落としたいという方には魅力的な商品といえるでしょう。
◎持ち運びが楽で出先でも使える
歯の消しゴムはとても小さく、持ち運びが楽です。特別な器材や環境も必要としないため、出先でも使えます。何か大切なイベントの直前に、歯の黄ばみを改善することも不可能ではありません。

 

【重要】歯の消しゴムのデメリット

歯の消しゴムには、以下に挙げるようなデメリットがあります。

◎歯の汚れの除去効果、白くなる効果は高くない
歯の消しゴムは、歯面の研磨によって汚れを取り除きます。一般的な薬剤を使用するホワイトニングとは、汚れを除去するメカニズムが根本から異なる点にご注意ください。そのため、専用の薬剤を使ったホワイトニングよりも汚れの除去効果、白くなる効果は、かなり劣ります。
◎歯間の汚れは落としにくい
歯の消しゴムは、商品の性質上、歯と歯の間の汚れはほとんど落とすことができません。主に歯の平らな部分に用いるグッズであるとお考えください。
◎歯・歯茎を傷つけるおそれがある
歯の消しゴムの最大のデメリットは、歯や歯茎を傷めやすい点です。特に歯茎を傷める人が多く、お口の健康に悪影響が及びやすいです。ゴシゴシと強く磨きすぎるとエナメル質に傷が付くだけでなく、歯の表面に凹凸ができるので施術前より汚れが付きやすくなってしまいます。

 

歯の消しゴムとホワイトニングの違い

歯の消しゴムは、歯面の汚れを研磨作用によって取り除きます。ホワイトニングサロンや歯科医院のホワイトニングは、漂白効果のある薬剤を使って、歯の内部に沈着した汚れを化学的に分解・除去します。つまり、この2つには根本的な違いが存在しているのです。

参考までに、歯科医院のホワイトニングとホワイトニングサロンのホワイトニングを下記にご紹介します。

 

歯科医院のホワイトニング

歯科医院で行われるホワイトニングは、オフィスホワイトニングと呼ばれることがあります。オフィスホワイトニングは、漂白剤となる過酸化水素を含んだホワイトニング剤を歯の表面に塗布します。その後、歯科用レーザーやライトを照射し、歯を白くします。白くなる効果はありますが、過酸化水素で口腔内が酸性になるため知覚過敏になってしまったり、レーザーやライトを照射すると、お口の中の温度が急激に高温になり、歯の神経や細胞が損傷してしまう可能性もあります。また、値段も安くても1万円以上かかるところが多いようです。

 

ホワイトニングサロンのホワイトニング

ホワイトニングサロンのホワイトニングは、サロンによってマニキュアやシートなどを使ったりと、ホワイトニングの方法はさまざまです。中には、オフィスホワイトニングと同じメカニズムで歯を白くする方法をとっているホワイトニングサロン(たとえばHAKARA)もあります。ホワイトニングサロンでのホワイトニングは、オフィスホワイトニングと比較して、安価にホワイトニングができるので、手軽に安く歯を白くしたい方にはおすすめです。

 

まとめ

このように、歯の消しゴムは、手軽で安価に歯の汚れを落とせますが、歯を白くする効果はほとんど期待できません。また、歯や歯茎を傷つけるおそれもあるため、あまり推奨することはできません。歯を確実に白くしたいのであれば、歯科医院のホワイトニング、さらに少しでも費用を安く抑えたいという方には、ホワイトニングサロンのセルフホワイトニングがおすすめといえます。

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